新型コロナに覆われた床屋のサインポールとスキバサミ

新型コロナウィルスが世界中に感染拡大しているが、身近なところででは広まっていないと思いつつも、これまでの日本の方針は無症状感染者を把握することを考えていなかったこともあり、正確な感染状況を把握できていないことに常に不安が付きまとう。ニュース等から得る情報から判断すると、現在把握している発症感染者より何倍もの無症状感染者がいるようだし、発症前でも感染が起こることも確かなようだ。
このような状況を踏まえると、私の住んでいる田舎に於いても、この先当分の間、外せない用事でない限り極力ステイホームするのが妥当な判断と思わざる得ない。その結果、私自身の生活に於いて、一時的でなくコロナ収束後も継続するような変化が色々起きている。その1つがセルフカットであり、実施したセルフカットの体験談を投稿する。

決心

これまで自身でカットするなんてできるものでないと思い込んでいたので、試しに遣ってみようかなと思うことはなかった。しかし世の中全体がステイホームの自粛ムードになったことを機会に、セルフカットできないだろうかと思うようになった。
ただ、髪を切る知識がなく、通常の紙を切るハサミしか持ち合わせていない私が、そのハサミでカットしても失敗するのが目に見えていた。そこで、YouTubeに参考になる動画がないか検索してみたところ、美容師らしき人達がセルフカットの動画を数多くアップしていることを知り、セルフカットする決心がついた。例えセルフカットを失敗しても、このご時世にマスクをしていても誰も不自然に思わないし、マスクをしてそのまま床屋に向かえば、お粗末な全貌を見られてしまうのは床屋の店員だけで済むと思えば気持ちが楽になり、セルフカットの決心を後押した。

準備(用具類)

数本のセルフカット動画を視聴することにより、ある程度のカットの基礎知識を得ると共に、必要な用具類も分かった。

今回のカットで用意した用具類は次のとおり。
  • 髪専用のカットバサミとスキバサミ
  • ゴミ袋(散髪用ケープを用意した方が良いのかもしれないが、使い道のないゴミ袋が大量にあるのでゴミ袋で代用)
  • マスキングテープ(体を覆うゴミ袋の首回り等の隙間を塞ぐため)
  • 新聞紙(カットした髪が直接床に飛び散らないようにするため)
  • その他、鏡2枚(合わせ鏡として使用)とクシ
上記用具類で新たに購入したのはハサミのみ。
ケープをゴミ袋で代用し、カットした髪が首回りから入らないようにマスキングテープで隙間を塞いだつもりだったが、実際にカットしてみると、髪が入るのを防ぎきれなくカット後は髪が体に結構付いていた。完全に防ぐには首回りにタオルを挟む必要があるのかも。ただ私の場合は上半身裸でカットし、カット後は即風呂に入いるつもりでいたので、ある程度の髪が体に付いても気にしなかった。
パナソニックのバリカン
なお、参考にしたセルフカットの動画では、耳回りと襟足に関してはプロでもバリカンを使っていたので、パナソニックのバリカンを購入することにした。パナソニックのオンラインストアでは在庫切れで注文できなく(コロナ需要による品切れ)、別の販売サイトで注文を受け付けていたので、在庫があると思い注文したが、待てど暮らせど届かない。そこで、ネット上で状況を確認してみたところ、「メーカーに手配中」で「入荷予定は7月下旬」となっており、元々在庫がないのに販売していたんだと分かる。待っていられないので、バリカンを使わずにセルフカットすることにした。

また、参考にしたある動画では、襟足にバリカンを使う場合、後頭部のバリカン対象外の髪を誤ってカットしないように輪ゴムで髪を束ねていた。よってクリップも必要ないと思ったが、念のため試しに輪ゴムで束ねてみたところ、髪が短いせいか思うように束ねることができなく、100円ショップでクリップも購入した。

用意した用具類
セルフカットに用意した用具類

カット実施

YouTubeには多くのセルフカットの動画アップされているので、色々視聴したことに越したことはないが、視聴に多くの時間を取られたくなかったので、まずは適当に2本を選んで視聴し、カットを実施した。実施してみると動画のようにはできない箇所もあり、更に別の動画も視聴した。数本の動画を視聴して感じたことは、カット方法が美容師によって異なったり、カット技術レベル、髪の長さの違い等から私には合わない内容もあり、どの技術が参考にできそうか見極める必要があることである。

最初に視聴した動画では、髪をクシで持ち上げた上で指で挟み、持ち上げた方向に近い角度でハサミを入れカットしていた。この時「指を切らないように」と注意を促していたが、ハサミを使っている本人が自身の指を切るようなお粗末なことは起こらないと思いながら視聴していた。しかし実際に同様のカット方法を遣ってみたところ、私の空間認識能力が低いのか、髪と一緒に指を切る心配どころか、何度試みてもカットしたい髪にすらハサミが当らなく、この方法を諦めた。素人の私には余りにも高度なカット方法であった。

最初に視聴した美容師のセルフカット
美容師のセルフカット

そこで、他の動画のカット方法を視聴し、結局私が行ったカット方法は、クシも使わず、人差指と中指で髪を挟んで立たせ、指の間から食み出た髪に対し垂直にハサミを入れてカットする遣り方である。これだとカットが簡単で、大部分の髪をこの方法でカットでき、しかも見えない後頭部の髪も、カットし難い箇所は合わせ鏡で確認しながら行えば容易にできた。後は全体をスキバサミで適当に髪の量を減らした。

後から思えば、動画のあのようなカット方法は、カリスマ美容師が女性の髪を小刻みに高速で流れるようにカットしているテレビ映像でしか見たことがないことに気が付いた。これまでの人生で、私の髪を十人程度の床屋の店員がカットしているが、あのような洒落たカットをする人は一人としていなかった。
もし床屋で私の癖毛をあのようなカットをする店員がいたら、何を気取ってカットしているのかと思っていただろうに、動画では自身のサラサラの長い髪を洒落たカットをする二枚目美容師の姿が似合っているせいか視聴していても違和感がなく、何を血迷ったのか私もできると勘違いをしていた。

一方前髪に関しては、最初カットではおかっぱ頭ぼくなり、動画を見直すと動画で得た知識がうる覚えであったために動画通りの方法でカットしていなかった。切り直し少しは良くなったが、まだ納得できていない。

結果と評価

初めてのカット結果は次のとおり。セルフカットしてから2週間程度経つが、その間前髪など気に食わないところを部分的に再度カットし整えている。

初めてのセルフカット
自己評価
  • 注文してあるバリカンが届かないので、耳回りと襟足はすっきりしていない。私の髪は癖毛で、散髪直前の耳周りはいつも荒れ放題の酷い状態になる。その状態と比較すると、これでも耳周りは随分とすっきりした。
  • 前髪は以外と難しく、今回のカットでは納得していなく、他の動画の方法を試してみたいと思っている。今回、これ以上前髪を整えようとすると短くなり過ぎるので、次回のセルフカットで新たなカット方法をチャレンジしてみるつもり。
  • 今回眉毛を整えることも試み、私の太い眉毛の下の境をはっきりさせるために思い切って剃ってみた。写真でも明かなように、写真に向かって左側眉毛を剃り過ぎて釣り上がってしまった。剃ってしまった以上は後の祭りで修正が効かないが、YouTubeの動画一覧でタイトル「眉毛の整え方」を目にし、こんな動画もあることを知り、いずれ視聴してみようと思っている。
  • プロから見れば色々可笑しなところが目に付くのだろうが、私としては一般の人が私に会った時に、何か髪型が可笑しいと感じない程度であれば十分なので、出来栄えは及第点を与えても良いと考えている。初めてのセルフカットであったが、遣ってみたら何とかなるもんだと分かり、コロナ収束後も床屋を利用することはないと断言できる出来栄えである。